いじめをする側の思考について考察

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いじめる側の思考について考えてみよう

 

人はなぜ他人をイジメるのでしょうか?

 

イジメは他人ごとではありません。子供でも大人でも関係なく、誰もがいつでもイジメの加害者や被害者になります。イジメは小学校の高学年くらいから、段々と悪知恵もついていくので、内容も非常にタチが悪くなっていくのが特徴です。

 

そもそもイジメる思考というのは、いったいどういう風になっているのでしょう。「いじめられる側の気持ちを考える」とはよく言いますが、逆に「虐めた側の気持ちを考える」というのは、あまり聞きませんし、どちらかというと放置されがちです。

 

虐められる側の気持ちばかりを考えていても、イジメというのは無くなりません。「なぜ人をいじめるのか」という虐める側の思考や背景を追求する事で、イジメを減らす糸口が見つかるかもしれません。

 

 

いじめる側の思考とは?

いじめる側(加害者)の多くは、イジメが良くない事だというのは分かっています。しかし自身が抱える色々な問題や嫉妬などで、自分を抑えられなくなった時、他人に矛先を変えて、気を紛らわせようとイジメという行為に走ります。

 

つまり自分を抑制する思考が弱い、つまり理性の弱い人が、イジメを行いやすく、いじめる側の思考には「優越感、劣等感、嫉妬、心の問題」など、様々な心理状態が複雑に絡み合っています。

 

優越感や劣等感から引き金となるケース

 

いじめる側の理由の一つに、自身の優越感や劣等感を解消するという行為が考えられます。優越感も劣等感も自分と対象となるものを、比較する事で得られる感情です。これらの感情によるイジメはエスカレートしていきやすいです。

 

優越感とは?

優越感とは自分と対象となるものを比較した時に、「自分の方が上だ、勝っている」という、いわゆる『快』の気持ちを感じる事です。

 

通常、優越感を得るためには、自分より上の人に対してでは感じられないので、対象者は自分と同じくらいか弱いと思える人になります。そういう人を迫害することで、さらに弱い人間に仕立て上げて、相対的に自分が上がり優越感を得る事が出来るというわけです。

 

優越感を得たい人というのは、自分の中に劣等感を抱いている場合や、常に優越感に浸りたいという人が多く、その気持を抑えられずイジメを行います。

 

劣等感とは?

劣等感とは自分と対象となるものと比較した時に「自分の方が下だ、劣っている、負けたくない、悔しい」という、いわゆる『不快』の気持ちを感じる事で、他人に対する嫉妬心も非常に強いです。

 

基本的に誰でも劣等感というのは得たくない感情ですが、明らかに自分より上の人に対しては、劣等感を抱いても潔く諦める事が出来ます。

 

しかし自分と同じくらいか自分より弱いと思える相手が、自分よりも勝る部分があると、猛烈に劣等感情が高まり、それが憎悪となり標的にします。また標的をイジメていくうちに、劣等感が優越感に変わったような錯覚をしていきます。

 

単なる八つ当たりが発展していくケース

 

いじめる側がいじめられる側に向けている怒りは、本当は別に向けたい怒りの場合があります。しかし怒りを本来向けるべき相手に向けられない為、たやすく攻撃できる相手に置き換えて八つ当たりをしているわけです。初めは八つ当たり程度でも、段々とエスカレートしていく傾向が非常に強いです。

 

心に大きな問題を抱えている場合

 

何か大きな問題を抱えていている場合、自分ではどうしようもできないその問題に対する不安や苛立ちから、外に牙を向けるようになります。またそれが自分より弱いものに向けられる傾向が多いです。

 

イジメのキッカケは八つ当たりから始まる事もあるのですが、「自分の不幸を他人にも共有させようという強い思考」が背景にあったりします。

 

大きな問題は様々ありますが、子供の場合における心の問題の多くは、親の過干渉、ネグレクト、虐待などの「家庭環境」が原因です。

 

理性が非常に弱く幼稚な場合

 

人間は自分とは違う、あるいは自分よりも弱いと思う相手に対して、攻撃するという本能がありますが、普通は理性によって抑えられています。しかし理性が弱いと攻撃本能が止められなくなります。

 

この攻撃がイジメに発展していくのですが、イジメの理由は非常に幼稚で「単純に見た目が気に入らない、オドオドしているのが気に入らない、メガネをかけているのが気に入らない、生意気な性格がムカつく」などです。

 

中高生や大人になってからもやっている場合は、非常に思考が幼稚である、あるいは脳の一部に不具合があると考えられます。

 

イジメる側の思考 まとめ

いじめる側の人間というのは、基本的に自分の弱さを自覚しています。ただそれが何かのキッカケで直面した際に、「認めたくない、負けたくない、うらやましい」などの嫉妬心が理性を超えて、イジメという行動を起こさせます。

 

被害者側からすれば迷惑極まりない行為であるのですが、しかし加害者側からすると、「イジメを起こす何かしらのキッカケを作った相手」という、強い意識を持っている場合があります。よく後からイジメた理由を聞いても、「そんな理由で・・・・」思うような事がたくさんありますが、加害者側からすると思考が不安定で理性も弱いため、ちょっとした事がキッカケになるのです。

 

しかしイジメをする側にどんな心の悩みや問題があったとしても、だから「イジメていい」わけがありません。イジメの良し悪しが解っているのに、自分の理性をコントロールできないからイジメをするというのは、あまりにも思考が幼すぎます。

 

イジメは負の連鎖しか生まない

一度でもイジメをした人というのは、イジメを繰り返す確率が高いです。なぜなら自身の根本的な心の弱さが解決していないためです。ですから仮に反省させるために強い罰則を与えたとしても罰則の辛さから、一時的に「もうイジメはしない」と思ってもまた繰り返します。

 

またいじめられた人も、次はいじめる側に回る確率が非常に高いです。自分が過去にいじめられたというトラウマが、何かのキッカケで出て来ると、そのトラウマを埋めるためにイジメをします。

 

イジメは結局、「負の連鎖」しか生まないという事です。

 

イジメを根絶しようと思ったら、何か一つだけをやればよいというものはありません。『家庭環境や社会環境、集団心理、イジメる側の心のケア、イジメられる側の心のケア、各々の理性をコントロールする力』など、様々な部分が複雑に入り混じっているので、それらを整備していくのは非常に困難だと言えます。残念ながら、様々な人間同士が交わっている以上、イジメは絶対に無くなる事はありません・・・。

 


 

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