必要でもあり妨げにもなる「固定観念と先入観」について

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誰しもが必ず持っている固定観念と先入観とは?

 

人は何かの考えや観念を持つとき、その考えが明らかにおかしい場合であっても、他の人がその事に対して説明や説得を行っても、当人がその考えを訂正せずその考えを主張しようとする思考を『固定観念』と言います。

 

また人は直接対象となるものに出会う以前に、他者の言葉、メディア、書物などから得た情報を元にその対象に対して、勝手にイメージをして把握していきます。当然、直接に本物と接しているわけではない為、不十分な認識のままとなっています。

 

しかし不十分であっても、一度自分の中で作り上げられたものは、例え状況が変わろうとそれが明らかな間違いであっても、周りが説明しても訂正しようとは思わないのです。これがいわゆる『先入観』であり、先入観は常に主観的に入っていき、対象に対してネガティブな認識や評価がもたらされます。

 

このように固定観念や先入観は、本来誰もが持っている自由な思考を妨げるものとなっており、知識や経験があるほど強くなる傾向があり、さらに一度形成されると完全に消す事はできません。

 

 

固定観念や先入観はなぜ作られるのか?

そもそも固定観念や先入観というのは、なぜ作られていくのでしょうか?
それは人間は学習をしていく生き物だからです。

 

人間は成長していく過程において、見た目や音、匂い、仕草、味など『五感』を使って、対象となるモノを瞬時に好きか苦手かに振り分けています。この振り分けの際に、過去の嫌な出来事があったりすると、対象となるモノと比較をし、少しでもリンクすると先入観が生まれます。

 

さらに様々な経験を積んでいくことで、「こうだ」という自分の中の決めつけも生まれていき、この思考が「素直になれない、人の意見を聞けない」など、視野を狭くしている要因となっているわけです。

 

ちなみに子供のうちは固定観念や先入観が無く、物事を柔軟に見ていきますが、成長していくにつれて段々と形成されていきます。

 

先入観は人が生きていく過程で自分が傷つかないように、「苦手」を排除しようとする防御方法が先入観を抱くという事につながっていき、一方、固定観念はもっと堅固なものであり、教育や世間の常識などによって培われていきます。

 

固定観念や先入観の様々なマイナス面

 

固定観念や先入観が強く表れている人には共通の特徴があり、目の前で起きている「モノ・ごと」を、正しく捕らえられない状態になっており、視野が狭いために新しい事を受け入れられず、いつまでも古い方法を引きずったりもします。こういう特徴がある方は、「頑固」といった表現をされることもしばしばあります。

 

また固定観念や先入観が強すぎてしまうと、ネガティブな思考を引き起こす要因にもなり、ますます何事にも前向きにとらえる事が出来なくなっていきます。

 

固定観念や先入観が強い人の特徴

人の話を素直に聞かない。常に疑いを持っている。決めつけ的や一方通行的な考え方をしている。自分が正しいと思っている傾向が強い。新しい事にチャレンジできない。視野が狭い。などなど・・・。

 

固定観念や先入観は消すことは出来ません

 

固定観念や先入観というのは、自身だけではなく周囲にとっても弊害を与えてしまう事もあり、あまり良いものとは言えません。しかし固定観念や先入観は消す事は出来ませんし、また消し去ってはダメなものなんです。なぜなら、自己防衛をするためにできたものでもあるからです。

 

この自己防衛が無くなってしまうと、自身を守る術がなくなってしまい、生きていくのが困難となってしまいます。ですので固定観念や先入観は、自身の防衛のためにも必要なものなのです。

 

自分自身と向き合うという事で緩和されていくんです

 

消し去ることは出来ない、また消し去ってもいけない固定観念や先入観ですが、改善をしていく事はできるんです。

 

どういう風に改善していくのかというと、「自分はどんな性格なのか、どんな固定観念や先入観を持っているのか」などを、自分自身で知り客観視する事です。

 

自分の事は解っているようで、解っていない事って実はたくさんあります。自分を客観視するのは、中々難しい事ではありますが、自分の中身を紙に書き出していくことで、客観視する事が出来ます。

 

客観視できれば自分の欠点に気づいていくようになり、気づいたらなるべく欠点とは真逆の事を行動で出していくという事を繰り返し行っていくことで、時間はかかりますが段々と視野も広がっていき固定観念や先入観も解されていきます。

 


 

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