集団心理という思考はどのようなものなのか

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集団心理における思考状態とは?

 

集団心理とは、どのような心理状態なのでしょうか?

 

集団心理とは群集心理とも言い、大勢の人が集まり群衆となる事で、個々人が特殊な心理状態となる事で、集団心理が作用すると群衆の結束感(チームワーク)が高まりとてつもなく大きな力となります。良い方向に作用すればとても頼もしいのですが、悪い方向に作用してしまうと大きな問題に発展していきます。

 

集団心理はどこの国においても、教育という現場で巧みに刷り込まれていき、知らず知らずの間に集団心理の中に入っています。

 

 

集団心理の特殊な心理状態とは?

集団心理の特殊な心理状態とはいったいどのようなものなのでしょうか?大きくまとめると以下のようなものがあります。

 

匿名性が強まる

匿名性とは、自己の言動に対する責任感と個性がなくなることをいいます。TVやネットでの匿名希望とは「責任を持ちたくありません」と、言っているようなものです。

 

通常、人は単体行動をしている場合、「個人=私」という意識(理性とも言う)が働いており、悪い事や無責任な事、恥ずかしい事などは出来ないと感じているのですが、それが群集の中の一人となってしまうと、「個人=私」という意識が弱くなってしまいます。

 

例えば一人で裸踊りをやっていればとても恥ずかしいと感じる事でも、大勢で裸踊りをやっていれば自分を特定されにくくなるので、その恥ずかしさは軽減もしくは無くなります。簡単に言うと、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という心理です。

 

被暗示性が強まる

被暗示性とは暗示のかかりやすさの事を言います。暗示には逆らえなくする暗示や惹きつける暗示、周囲を遮断する暗示など様々ありますが、群衆の中の一人になると、この被暗示性が高まり暗示にかかりやすくなります。「整列」や「右向け右」、「前ならえ」といったような従った命令も暗示性が強い上での行動です。

 

自分自身の意志を持っている人でさえ、群衆の中では誰かの意見に簡単に乗ってしまったり、その場の雰囲気に従った行動をとってしまいます。また宗教などでよく見られますが、他の人の思いがまるで伝染するように、共通した考えや感情を持ちやすくなります。

 

有名なドイツのヒトラーが大群衆を集めた演説は、観衆の被暗示性が高まるという群集心理を巧みに活用したと言えます。

 

感情性が強まる

感情性が強まると物事を論理的に考えられなくなります。つまり冷静でいられなくなるという事です。喜怒哀楽は一人の時よりも、大勢でいる時の方が大きくなりやすいのです。

 

大きな力を持っているという錯覚

人は大勢で集まると自分達が強くなったような錯覚を起こします。スポーツの応援や決起集会など、みんな同じ意志で集まっているので、興奮度も高まり更に強くなったという錯覚が高まります。理性の弱い人はこの錯覚をそのまま受け取り、間違った方向へ進んでいきます。

 

集団心理のメリットとデメリット

集団心理は作用する形によって、良い面にも悪い面にもなります。ただ集団心理は今の社会心理学においては、メリットよりもデメリットの方が多いとされています。
しかし集団心理は学校や会社、軍隊などにいおいては統率性をもたらし、スポーツなどではチームワークを形成するなど社会的な面において必要な部分でもあります。

 

集団心理のメリット

集団心理が良い方向で作用すると、一つの事に一致団結し協力が生まれていきます。また一人一人の力が弱くても、大勢集まる事で大きな力になります。安心感や爽快感、達成感などといった感覚も一際大きく味わえます。

 

集団心理のデメリット

集団心理が悪く作用してしまうと、興奮状態で善悪を判断する思考が出来なくなり、間違った方向であろうと修正することなく、そのまま突き進んでいってしまいます。
災害・戦争時に起きる集団パニックや暴徒化、集団リンチといった事に発展します。

 

身近に起こっている集団心理によるイジメ

 

身近で最も悪い方向に集団心理が作用しているのがイジメです。人は自分とは異なるものや、その他大勢と比べて、違うというものに対して本能的に脅威と感じ攻撃をします。それが見た目だったり考えや言動だったりします。

 

力の強いものが一声上げるとこれが集団心理に作用していき、「自分たちと異なるものを排除しよう」ということに一致団結してしまいます。結果として、ある特定の人を複数人がイジメるという形が作られていくわけです。

 

一対一では非力でも仲間が一人二人と増えていく事で、その力は何倍にも膨れ上がり、それがたった一人に集中して向けらるほど怖いものはありません。集団によるイジメは、まさにこのような構図で起きていきます。

 

また大勢の中でいじめに加担している人の中には、イジメに対して悪いと思いつつも、次に自分がターゲットにされるのが怖くてどうしようもできないと思う人や、「大きな力を得た」と勘違いしている人などがいます。

 

本来イジメというのは、いじめている側が恥じるべき行為であるはずなのに、この集団心理によってその感覚は大きくマヒしてしまいます。まるで正義の使者にでもなったつもりで、自分たちとは違うものを排除・矯正しようという、使命感にも似た思考を持っている場合もあります。

 

集団心理には逆らえない

 

集団心理が作用している中で自分自身を保つというのは、どんなに意志の強い人でも非常に困難です。過去に集団心理による苦い経験がある人は、余計に難しいでしょう。それほどまでに群集というものは恐怖を感じるほどの大きな力を持っており、取り扱いが難しいものだと思います。

 

しかし集団心理を利用する個人や組織はたくさんいます。国でさえ集団心理を利用して国民を誘導しているくらいですから・・・。私たちも気づかないだけで、誘導させられているという事はたくさんあります。

 

集団心理は教育過程から取り込まれているものであり、私たちの思考にもしっかりと刷り込まれています。ですからどれだけ否定しようと、一個人ではどうしようもできない場合の方が多いという事は覚えておきましょう・・・。

 


 

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