ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」の客観的考察

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Think and Grow Rich〜頭を使って豊かになれ

 

『思考は現実化する』という言葉、誰もが一度は聞いたことがあると思います。当サイトにおいても何度も出てきています。

 

「人は自分が思い描いたような人間になる」という。すなわち思考は現実化する。

 

本来、この「思考は現実化する」という言葉は、ナポレオン・ヒル著書『Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ)』の日本翻訳本のタイトルです。

 

著者のナポレオン・ヒルは新聞記者時代に、アンドリュー・カーネギーの発案に乗り20年間無償で、カーネギーが見込んだ有能な500人をインタビューし、彼らが成功していく過程を、事細かく徹底的に研究し、そこに共通する「思考」と「やりかた」を体系的にまとめたものが「Think and Grow Rich」です。

 

書籍の中で、確固たる願望を持つこと、決断、信念、忍耐、マスターマインド、計画の組織化が成功の扉を開ける鍵であると説き、「欲しいものを知れば、それは得られる」「他人を傷つけてまで成功することほど、愚かなことはない」。そして「勝利者は断じてあきらめない」と書かれています。

 

 

ナポレオン・ヒルとはどういう人物なのか?

 

ナポレオン・ヒル〜Napoleon Hill(1883年10月26日-1970年11月8日)は、アメリカ合衆国バージニア州南西部のワイズ群生まれ。家は鍛冶屋でしたがとても貧しい状況でした。9歳の時に母親が死去し、のちに父親が継母となる人を連れてきてから、人生が好転し始めます。

 

ナポレオン・ヒルはこの継母に対して、「私が生涯で出会った人の中で最も素晴らしい人だ」というほど、心から尊敬していたそうです。

 

継母の勧めにより、ナポレオン・ヒルは新聞記者となり1908年、新聞記者として世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューをした事をきっかけに、「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして、成功哲学を体系化してくれないか」と頼まれ即答。

 

それから20年間に渡り成功者の事を研究し、約束通り1928年に研究成果をまとめた『Think and Grow Rich』を執筆。1937年の刊行以来、世界で1億部突破の歴史的名著であり今も尚売れ続けていいます。

 

ナポレオン・ヒルは著作家以外にも、ウッドロウ・ウィルソン大統領補佐官、フランクリン・ルーズベルト顧問官なども務めています。

 

ナポレオン・ヒルの疑惑

 

「思考は現実化する」の書籍が生まれるキッカケとなったのは、ナポレオン・ヒルとアンドリュー・カーネギーとの出会いです。この事は書籍にも書かれています。しかし実際のところ、この話は作り話であり、「二人は会った事すら無い」とも言われているんです。

 

その根拠というのは、アンドリュー・カーネギー自身も本を書いていたのですが、その本の中にもナポレオン・ヒルに関する記載はなく、アンドリュー・カーネギーが書いた手紙や日記、メモなどの中、またアンドリュー・カーネギーの身辺にもナポレオン・ヒルという名前も写真すらも、一度も出てきてはいないのです。

 

さらにナポレオン・ヒルのいくつかの書籍の中においても、アンドリュー・カーネギーとの出会った場所がコロコロと変わっている事や、日時などが一切記載されていません。これらの事からナポレオン・ヒルがアンドリュー・カーネギーと関係があったという話は、自分を売る為の作り話ではないかと考えられているわけです。

 

日本翻訳版の書籍「思考は現実化する」には疑問の声も

 

『Think and Grow Rich』は世界的に有名な哲学本です。日本訳では「きこ書房」から出ている「思考は現実化する」の書籍が有名です。がしかしこの翻訳本、原著とは「似て非なるもの」と言われるほど、賛否両論が多い事で有名です。

 

なぜなら日本訳の「思考は現実化する」では、至る所にナポレオン・ヒル・プログラム(価格100万円以上)の宣伝(販売元は翻訳者)が出てきます。本を読み進んでいくと、最終的に「プログラムを買わないと成功は出来ない」というようなニュアンスにも取る事ができ、本来のナポレオン・ヒルの本質が薄まっているとの声も・・・。

 

また原著と比較した際に、何故か原著に書いてない章や文章が多く出てくる事や、訳自体も自然な感じがせず、翻訳の内容にも疑念を持っている人も多くいます。

 

さらに原著の『The Think and Grow Rich』においては、プログラムについての言及は全くされておらず、また「思考は現実化する」という言葉も一度も使われていないんです・・・。

 

このような事から、良い悪いの賛否両論はあるものの、ナポレオンヒルの思想を日本に広く紹介したという点においては、評価はあるのだと思います。

 

原著に近い翻訳をした本もある

ナポレオン・ヒルの『Think and Grow Rich』のAction Pack版の翻訳として出された翻訳本があります。1977年に産能大から出版された『成功哲学〜やる気と自信が湧いていくる』という本なのですが、この本は原著にほぼ忠実に翻訳されており、こちらが「本物」とも言われています。

 

 

※ただし現在は絶版で、中古から探すしかありません。

 

思考は現実化するのまとめ

 

ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」では、数々の成功者達の成功するまでの実例を挙げて、思考から願望が実現する過程を科学的に説明しているため、スピリチュアル傾向の強い自己啓発本と比べると、現実味があるため、納得がしやすいという印象があります。※ただし翻訳によっての違いもある。

 

ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」というのは、よく「引き寄せの法則」と混同される事がありますが、関連性はあるものの本来の「引き寄せの法則」とは少し違います。

 

ナポレオン・ヒルも著書の中で「引き寄せの法則」について、少しだけ取り上げていますが、あくまでも「人間の持つ思考と意志が願望を実現する」という所に、重点を置いて科学的側面で説明しており、自己啓発本としては、ウォレス・ワトルズの「富を引き寄せる科学的法則」に近いと思われます。

 


 

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