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人はなぜ自殺をするのか?

 

自殺とは、自分で命を絶つことです。どんな理由があるにしろ「自殺する事は愚かな行為」と、一般的には言われていますが、実は自殺は、「人間が本来持つ本能に従った結果」という側面も併せ持っています。

 

現在、年間の自殺者は3万人超と言われていますが、実際はもっと多く約10万人近くいるとも言われています。この矛盾した数字には、遺書がないものは自殺とカウントされず、それ以外では変死として扱われます。また一般的に自殺未遂の人達は、自殺者の約10倍はいるといわれます。

 

自殺者の男女比で見ると男性が7割と圧倒的に多く、一昔前では40代〜50代に多かったのですが、現在では20代〜30代が多いです。

 

自殺をした人の多くは、自身にしか分からない様々な悩みを抱えこみ、追い込み追い込まれ自ら命を絶ちますが、自殺者が年々増えている背景には不況による倒産やリストラ、閉塞的な社会環境など、社会に対する不安も大きな原因の一つであり、これらは一昔前から現在まで変わることなく、年々悪化しているようにも感じます。

 

 

追いつめられると死の本能が強まる

 

自殺は自分の意志で、自分を破壊してしまう行為ですが、深層心理では「無意識の自己破壊欲」に突き動かされての行動という捉え方をしています。

 

人間の本能には「生の本能」「死の本能」があり、死の本能には快よりも不快を、また創造ではなく破壊を求め、常に無に帰ろうとする本能です。この破壊を求める攻撃性は自分自身に向けられます。

 

通常は生と死の本能はバランスよく保たれ融合していますが、何らかの原因で死の本能が強くなると、自殺へと突き進んでいく事になります。

 

疑似自殺行為が快楽を生む事もある

 

死の本能の最終は自らの命を絶つことですが、その段階に行く前には自分の体を傷つける行動を促す事があります。自分の髪の毛を引き抜く行為や、自分の頭を叩くあるいは何かに頭を打ち付ける行為、爪を噛むといった自傷行為です。

 

快楽や周囲の気を引くための自傷行為

思春期の女性に見られる「リストカット・シンドローム(手首自傷症候群)」というのがあります。

 

これは手首の内側をカミソリなどで傷つける自傷行為なのですが、本人は本当に死のうとは思っていないので、深く傷をつけるわけではありません。しかし何かしら心に負担がかかる度に、傷つけるという形で習慣化しやすい傾向があります

 

このような行為に走るのには、注目されたい(心配されたい、かまってほしいなど)という心理や、もう一つは快楽のためです。

 

奇妙な事ですが自己破壊行動には一種の快感が伴うんです。

 

死のうとまでは思っていない自傷行為に走る人は、母親との分離の失敗、アイデンティティの不確実さ、脆弱なナルシシズムといった特徴が指摘されています。

 

死の本能が動かす自殺とは思えない行動

 

自殺願望が突き動かす行動の中には、「危険で無謀な運転」「アルコール中毒や薬物依存」「無茶な浪費」など、一見、自殺と判断するのが難しい場合があります。このような行為を「見えない自殺」「緩慢な自殺」と言ったりします。

 

自殺とは非常に解りにくいのですが、このような行動を起こす人達には共通して、何かしらの精神的な悩みを抱えています。深層心理においては自殺志向があると考えられており、死の本能が何かをキッカケに動き出したという見方もあります。

 

この分かりにくい行動を放置しておくと、死の本能はどんどん高まり最終的に自殺へと進んでいきます。

 


 

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