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心理における仮面の重要性と危険性

 

子供がお祭りなどで売っているお面をつけて、そのキャラクターになりきって遊ぶ光景を見た事があると思いますし、また自分が子供の頃に経験した事もあるはずです。

 

この子供たちと同じように、大人も仮面をつけて日々を生きています。会社にいる時には仕事用のお面、家では夫(妻)や父親(母親)といったお面、友人の前では友達のお面といった感じで、複数のお面を使い分けて生活しています。

 

もちろん実際にお面をつけて生きているわけではありませんが、心理的なお面の事を「ペルソナ(仮面)」といいます。

 

私たちは社会で生き抜いていく為に否応なく複数の仮面をつけ、都度取り替えながら生きていますが、その使い方を誤ってしまうと、色々な問題を生じ取り返しがつかなくなってしまう事もあります。

 

 

TPOに合わせた仮面をつけている

 

どのような仮面をつけるかは、自分の考えと周囲への対応で決まりますが、どちらかというと後者の周囲への対応に対しての仮面の方が多いです。

 

常日頃「あの人はこういう人だ」という風に私たちは他人を見ていますが、これを「役割期待」といいます。

 

社会生活を平穏に過ごしていくには、周囲の人の持つ暗黙の役割期待に合わせた仮面をつける事が必須です。なぜなら役割期待に反するような事をすれば違和感や反感を持たれ、たちまち孤立してしまうからです。

 

役割期待による仮面の危険性

 

人は皆、場面に応じた仮面を使い分けて社会で生きているのですが、役割期待の内容と本来の自分が志向する内容が、一致せずに苦しんでいるのが現実です。そしてその不満や不安は日々溜まっていき、自身が生んだストレスを抱える事になります。

 

過剰反応を起こすと仮面が取れなくなる

役割期待に応える事を重要視しすぎてしまうと、「本来の自分と仮面を同一化してしまう」「仮面の方が強大になり過ぎてしまう」といった仮面による過剰反応が起こります。いわば仮面が顔から離れなくなってしまった状態であり、また自分で取る事も出来ない、本来の自分を見失ってしまったといえます。

 

例えば「会社人間」といわれる人は、過剰反応してしまった典型的な例であり、人間的な部分が見えにくい堅苦しいだけの人間となります。

 

また会社と自分との感覚が限りなく0に近づき会社と自己が一枚岩となり、「会社を守る事が自分を守る事」という心理状態となり、会社を守る為に平気でウソをついたり、犯罪にまで手を出すといった事も起こります。

 

仮面は必要だが作り過ぎは良くない

 

社会で生きていく仮面はあくまでも外の仮面であり、自身の本質的な部分はあくまでも内面にあります。しかしその差が大きくなればなるほど、それを必死に取り繕うと無理が生じ、神経症など精神を病んでしまうことになります。

 

酷くなると抑圧されていた内面が突然爆発し、犯罪や蒸発、自殺といった形で人生を終わらせてしまうといったケースもあります。

 

ですので「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざにもあるように、何事にもほどほどというくらいが肝心であり、やり過ぎることはやり足りない事と同じように、良いこととは言えないという事です。

 


 

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