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脳は既存の記憶と照らし合わせている

 

脳はまだ未解明な部分が多いのですが、私達の意識に登ってくる前に既に考えられて、処理されている事が多々あります。

 

まずは上の立方体を見続けてみてください。これはネッカーキューブというもので、初めは一つの立方体にしか見えませんが、そのうちもう一つの立方体も見えてきて、2つの立方体が交互に見えるようになってきませんか?

 

これは錯視(錯覚)という現象で見えるもので、2つ同時に別々の立方体としてみる事は出来ません。なぜこのような現象が起きるのかというと、脳は視覚からの情報だけでは足りないと感じ、既に持っている記憶の中から似たような情報を集めて、視覚情報に当てはめて見ていきます。

 

つまり脳内では連想ゲームをしているようなものです。

 

更に脳は平面にある世界を立体のあるモノとして見ていくので、このような錯覚が起きるんです。ただしこれはあくまで平面で静止画の場合であり、もし見ているものが映画のような情景で見えている場合は、このようなことは起こりません。

 

錯視には次のようなものもあります。

このように脳は視覚から入る情報を単純に見ているだけではなく、今までのデータと照らし合わせて見て情報を補っているわけです。このような脳の働きは、自覚できるものでもコントロールできるものでもなく、脳が反射的にまたは自動的に機能しているのです。

 

 

実は思考しているようで自動機能が働いている

 

脳は連想ゲームのような機能を自動で様々な場面で使っています。例えば将棋や囲碁、チェス麻雀などの対局場面を見ていると、対局者同士は勝つために思考を凝らしているように見えます。

 

しかし実はこの時の脳内では思考しているというよりも、今までの経験(データ)を元に「攻略パターンはどれか?」というように、ひたすら当てはめていっています。しかも本人の意志とは関係なく脳は自動機能しており、また「直感的」や「習慣的」といった、行動で使用する脳の部分しか使われていません。

 

もちろん当の本人たちはにその認識は無く、勝つために思考していると思っています。このような事が出来るのも豊富な経験によって得たデータがあるからで、プロ棋士などは幾戦も繰り返していた経験をもとに、脳が自動で必勝パターンを探しているわけです。

 

経験を積めば積むほど脳は自動化する

 

脳は新しいデータを既存データと照らし合わせていき、最良の答えを求めていきます。また同じような事柄は、習慣的フォルダに入れ自動で対応していきます。このような脳の機能は、日常の習慣的な動作にも作用しています。

 

日々の習慣的な事は思考せずとも行動できますよね。それは何度も同じことを繰り返してきたことが、脳内の習慣化フォルダ内にインプットされた事で、自動機能が働いている為です。

 

よく職人さんなどが「体が覚えている」という事を言ったりしていますが、これも過去のたくさんの経験を元に脳が自動化しているからこそのモノであり、経験のない人(データがない人)がやっても上手くはいかないのです。

 

人間は色々な経験を積めば積むほど脳内にデータは蓄積されていき、またそのデータを使って自動で対応できるようになっていきます。

 

「思考はどこから生まれるのか?」

 

思考ってどこから生まれると思いますか?

 

そもそも思考とは考えるという事なんだから「脳だ」と誰もが答えると思います。もちろん間違いではありませんが、これでは半分だけ正解です。

 

現代の研究結果では脳の神経組織から見ると、脳は考える時に「身体」を使っていることが科学的にも明らかになっており、思考は「体全体から生まれている」というのが定説になっているようです。

 


 

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