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病的虚言症と演技性人格障害とは?

 

ウソというのは基本的には良い事ではなく悪い事とされています。「ウソをつかず常に真実を話し正しく生きる」というのは、現実的にはかなり無理がありますが、誠実に生きるための理想とされています。

 

しかしウソをつかず真実を話してしまったばかりに、相手を深く傷つけてしまう事や、またウソをつくことで相手を幸せにすることもあります。

 

犯罪におけるウソは悪い事以外何ものでもありませんが、時にウソは社交辞令や外交辞令など、人付き合いにおける潤滑油としても役に立つことがあります。ですから頭ごなしに「ウソは悪い事」と否定する事は出来ません。

 

一般的に私たちは人に対してウソをつく時にはその事を意識しています。ですから多少後ろめたさも感じますし、重大な場面でウソをつく場合には緊張や不安も強いられます。そういう時の心理状態は、自分では気づかなくても表情やしぐさに現れてしまうので、鋭い人なら「嘘をついている」と見破られてしまいます。

 

しかし中々見破れない上手なウソをつく人が存在します。

 

 

自分で自分のウソを信じてしまう病的狂言症

 

ウソをついている人の中には、自分で自分のウソを信じてしまう人もいます。事実とは全く異なる空想を口にし、話しているうちに自分自身がそれを事実だと思い込んでしまいます。これを「病的虚言症」、あるいは「空想虚言症」といいます。

 

いつしか本人は空想の役になりきってしまい、ウソをついている意識は希薄なので、聞かされている方もウソだと気づきにくいです。

 

このケースでは多くの場合、人を騙そうとするのが目的ではなく、自分自身の願望を満たすためにウソをつくのですが、結果として相手もダマしてしまう事になります。

 

虚言症のウソの種類

虚言症のウソの種類には、自分が有名人であるとか、大金持ち、皇族の血筋などというように、自分を実際よりもよく見せようとするケースばかりでなく、重い病気にかかっている、不幸な目に遭ったなど、自分を低く弱い存在として、嘘をつくケースもあります。この手のウソは相手の同情を集めたいと強く思っている場合に出ます。

 

詐欺犯に多い演技性人格障害

 

ウソで人から金をだまし取ろうとする犯罪といえば「詐欺」ですが、この詐欺犯に多いのが「演技性人格障害」という範疇に分類される人です。

 

演技性人格障害というのは、いわば役者に向いているパーソナリティの持ち主で、自分でシナリオを書きそれを自分で演じます。最大の目的は周囲の注目を集める事であり、そのためには全知全能を傾けます。注目をひくためには病気やケガも厭わない事もあります。

 

表情や身振りは芝居がかっていますが、見た目にも気を使っているため魅力的に映ります。人を惹きつけるサムシングを持っているんです。ですからその気になれば、人をだますのは簡単なんです。

 

結婚詐欺やネットビジネス系の詐欺では、この種の人物が非常に多いです。

 

空想虚言症も演技性人格障害も身近な存在

 

空想虚言症は自分を大きく見せたり小さく見せたりする事で、とにかく自分に注目を集めたいという心理からの行動とされています。そのような心理となるのは、日常生活が満たされていない、幼いころから寂しい思いをしてきたという体験が、無意識のうちに虚言という形になってしまうのではないでしょうか。

 

また演技性人格障害は自己顕示欲が非常に強く、その奥底には強い変身願望があります。役者や狂信的な宗教家、扇動的な政治家などには、この演技性人格障害が多く見られるそうです。

 

どちらも私たちの身近な存在として、よくいるのではないかと思います。また自分自身が気付かないだけで、自分もそうなのかもしれませんよ・・・。

 


 

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